筆のお手入れ
すぐに洗うのが一番ですが、固まってしまったときは無理にほぐしてはいけません。
- 水またはぬるま湯ですすぎます。もし固まってしまっていましたら、熱めのお湯でしばらく筆をつるし漬けておきましょう。
- 穂先がほぐれましたら、指の腹でもみ洗いします。人差し指と親指の腹をつかい、根元から穂先にむかいもみ出し洗いします。穂の中に残った墨をなくします。
- 根元から穂先に向かい水をきり、癖がつかないように穂先を整えます
- 穂先を下に向け吊るし干しをしてしっかり乾かします。
小筆は穂先三分の一ぐらいを流水で洗い、墨をなくしたら穂先を整え吊るし干しをして乾かします
硯のお手入れ
余った墨は捨て、その日のうちに洗いましょう。
- 脱脂綿や柔らかいスポンジでこすり落としましょう。
- 流水で流し洗いをして、最後に水気をなくします。
- よく乾かします。
怠ると墨の色を悪くして筆をいためます。
墨のすり方
墨のすり方で大切なことは、汲みたての水を用いて、墨の重さで墨をする事が真の墨色を引き出せると言われています。
硯の各部の名称
- 丘(陸)…すった墨を溜めておく部分
- 海…墨をするところ
- 縁…硯を囲った一段盛り上がった部分
墨のすり方
- 1
- 硯の”丘”の部分に水を少したらします。
- 2
- 墨を少し傾けて持ち、「V」字や「の」の字を描くようにすります。
- 3
- 墨がとろとろしてきたら、硯の”海”の部分に流します。
- 4
- 2と3を繰り返し、墨を増やしていきます。
- 5
- できるだけ濃いめにすって、水を入れて濃さを調整します。
固形墨を使うのであれば、天然石の硯の方がいいのでは、と個人的に思います。
えんぴつの持ち方
- 1
- 人さし指は、子供の場合、えんぴつの先から25ミリのあたりに置きます。親指は人さし指より少し後ろに置き、中指を人さし指より前に出して、3本の指で軽く持ちます。
- 2
- 薬指と小指は中指に沿わせて軽く曲げます。
- 3
- 人さし指に沿わせてえんぴつを持ちます。正しく持つと、自然とえんぴつの軸は紙に対して50度〜60度になります。
5本の指の関節(15箇所)と、手首の関節を自由に屈伸、屈折する事が出来、手と腕に余計な力が働くことなく、筆記具を自在に動かしてあらゆる基本線を思うように書ける持ち方と定義されています。
(児童かきかた研究所)
字を書く姿勢
- 椅子に座り背筋を伸ばします。
- 左腕は90度になるように手を添えます。
- 机と身体の間を開けて机に体をつけないようにします。
- 両足の裏は床につけます。
- 頭は下げすぎないようにします。